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FAQ SK-620PHについて

  • Q.校正・器差取りはできますか?

    PHP-31センサ単体の校正は可能です。 (指示計とPHP-31センサのセット校正はできません。)
  • Q.pHの基準はどのようになっていますか?

    pH計およびpHセンサに基準器はありません。 値付けされたpH標準液が存在します。
  • Q.付属しているpH標準液の値付けはSKにてできますか?

    対応していません。pH標準液メーカーで値付けされた規定pH標準液を使用しています。 よって、その値はメーカーが規定している保証期間(保存方法・使用方法による)に依存します。 (「pH標準液保存期間」を参照してください) ※pH標準液保存期間については【Q.PH標準液の保存期間は?】を参照してください。
  • Q.SK-620PHⅡ、SK-620PHは検定を取ることはできますか?

    SK-620PHⅡ、SK-620PHは検定品ではありません。 また検定を取る条件を満たしていません。 センサプローブ構造などが対応していません。
  • Q.RS-232C接続ケーブルは市販で購入できますか?

    市販購入できません。 弊社ではオプション品としてご用意しています。 お買いあげ店または弊社サービスネットワークにお問い合わせてください。 また、弊社ベーン式風速計SK-93F用RS-232C接続ケーブルと共用品です。
  • Q.RS-232C通信条件を教えてください。

    通信速度 2400bps ビット数 8ビット ストップビット 1ビット パリティチェック なし
  • Q.通信プロトコルを教えてください。

    通信プロトコル
  • Q.ACアダプタは市販で購入できますか?

    「A11-5 ACアダプタの規格」を満たしていれば使用できます。 弊社ではオプション品としてご用意しています。 お買いあげ店または弊社サービスネットワークに問い合わせてください。
  • Q.ACアダプタの規格を知りたいです。

    2次側出力は下記の通りになります。
    電  圧:DC9V±10%
    電流容量:500mA
    極  性:ACアダプタの規格
    ジャック径:φ3.4(D’DIAφ1.35)
  • Q.通信はどのようにするのでしょうか?

    (1)本体とパソコンを通信ケーブルで接続してください。 (2)Windows標準ソフトの「ハイパーターミナル」を立ち上げてください。 ・パソコンの設定により多少異なりますが、下記の位置にあります。 「プログラム」-「アクセサリ」-「通信」-「ハイパーターミナル」 ※ソフトがない場合は、Windowsマニュアル参照の上でインストールしてください。 (3)「ハイパーターミナル」が立ち上がると「接続の設定」となります。 ・名前はご自由に設定してください。 ・接続方法は接続されているCOMポート番号に設定してください。 ・通信条件は【Q.RS-232C通信条件を教えてください。】を参照してください。 (4)上記設定後、【OK】を押すとデータ通信がおこなわれます。
  • Q.通信ケーブルの配線はどうなっていますか?

    「PLUG_MONO(本体側)」 → 「D-sub9P(パソコン側)」 1(先端) →1(CD),4(DTR),6(DSR) 2(根元) →2(TXD),「3.3KΩ経由で5(GND)」 ※弊社ではオプション品としてご用意しています。 お買いあげ店または弊社サービスネットワークにお問い合わせてください。
  • Q.pHとは何ですか?

    ソフトウェアはご用意しておりません。 ソフトウェアはお客様ご自身で作っていただくようになっております。
  • Q.データは表計算などを利用できますか? また、どのように取り込めばいいですか?

    利用できます。 表計算などで利用するためには、通信プロトコルをもとにお客様自身でプログラムを組んでいただく必要があります。 ※ハイパーターミナルでは温度データ・pHデータを1秒ごとに表示することができます。 設定の保存はできますが、データの保存はできません。
  • Q.センサの形状を変更することはできますか?(PHP-31)

    できません。
  • Q.ケーブルの延長はできますか?(PHP-31)

    できません。
  • Q.OEMの特注対応はできますか?

    都度、お買いあげ店または弊社サービスネットワークに問い合わせてください。
  • Q.計量法の検定はとれますか?

    SK-620PHⅡ、SK-620PHは型式承認をとっていませんので、検定をとることはできません。 センサプローブの構造が型式承認に対応していません。
  • Q.フロー測定とは何ですか?

    サンプル溶液を流しながらpH測定をすることです。
  • Q.バッチ測定とは何ですか?

    サンプル溶液を測定容器(ビーカーなど)に入れてpH測定をすることです。
  • Q.計量法のpH電極型式承認とはどんなものですか?

    役所などのデータ提出など証明行為及び商取引には、計量法のpH計器検定制度の検定に合格したものしか使用することができません。 従って、SK-620PHⅡ、SK-620PHは検定外であり、自社管理による使用方法、データ活用を行ってください。
  • Q.アルカリ誤差とは何ですか?

    強アルカリ性溶液におけるガラス電極の起電力の減少のことを言います。 よって、強アルカリ性溶液を測定した場合、pH値が若干低めに指示します。
  • Q.SK-620PHⅡ、SK-620PH本体の測定範囲(pH)は?

    本体測定範囲は0.00~14.00です。 (PHP-31センサ使用時)
  • Q.pHに0.00未満及び14.01以上は存在するのですか?

    pHは水素イオン活量の逆数の対数であり、pH-1やpH15が定義上存在します。 しかし、SK-620PHⅡ、SK-620PHにおけるpH測定としては不可能です。
  • Q.PHP-31センサの測定範囲(pH)はどれくらいですか?

    pH0.00~pH14.00です。 測定範囲にて測定精度が異なります。 【Q.SK-620PHⅡ、SK-620PHのPH測定精度を教えてください。】を参照してください。
  • Q.SK-620PHⅡ、SK-620PH本体の温度測定範囲は?

    0~50℃です。 測定範囲外でも温度表示することができますが、 弊社がご用意するセンサプローブPHP-31の使用温度範囲外となりますので、測定溶液の温度が0℃未満、 50℃を超える場合は使用しないでください。
  • Q.SK-620PHⅡ、SK-620PHのpH測定精度を教えてください。

    ±(0.3+1digit)pH (0~2pH) ±(0.1+1digit)pH (2~12pH) ±(0.4+1digit)pH (12~14pH)(PHP-31センサ使用時)
  • Q.本体周囲環境条件を教えてください。

    SK-620PHⅡ、SK-620PH本体周囲温度は0~50℃となります。 また本体周囲湿度は80%rh以下としてください。 本体内に結露が生じた場合は測定精度が悪化するだけでなく、電子回路が破損するおそれがあります。
  • Q.温度の測定精度はどれくらいですか?

    下図を参照してください。(PHP-31センサ使用時) ![PHP-31センサ使用時](https://static.sksato.co.jp/corporate/faq/phfaq_zu01.gif) 但し、測定温度25℃では測定精度が±0.3℃となります。
  • Q.【酸化還元電位(ORP)】は測定できますか?

    測定できません。 測定できるのは水素濃度イオン(pH)だけです。
  • Q.表示分解能はどれくらいですか?

    pHは表示分解能0.01pHです。 温度は0.1℃です。
  • Q.指定された pH 標準液以外でキャリブレーションすることはできますか?

    使用可能な標準液 (pH 値は at25 ℃の値)は以下の通りです。 (1)フタル塩酸( pH4.01 ) (2)中性りん酸塩( pH6.86 )・リン酸塩( pH7.41 ) (3)炭酸塩( pH10.01 ) リン酸塩でもキャリブレーションはできますが、標準液の温度によってはキャリブレーションできなくなることもあります。 ※キャリブレーションで調整可能な pH 値の範囲は以下の通りです。 (1) pH3.50~4.50 (2) pH6.50~7.50 (3) pH9.50~10.50
  • Q.5 ℃の液体を測定したいのですが、 25 ℃でキャリブレーションをしても測定できますか?

    自動温度補償機能(ATC 機能)があるので、測定できます。 但し、正確な測定を望まれる場合はキャリブレーション時の温度と、被検液の温度が同じになるようにしてください。
  • Q.キャリブレーション機能を教えてください。

    SK-620PHⅡ、SK-620PHは3点キャリブレーションです。 キャリブレーションポイントはpH4、pH7、pH10となります。 それぞれのpHポイントで使用される標準液は下記の通りです。 (pH値はいずれも温度25℃のとき) pH4.01―――フタル酸塩 pH6.86―――中性りん酸塩 pH10.01―――炭酸塩
  • Q.ATC機能とは何ですか?

    自動温度補償機能のことです。 SK-620PHⅡ、SK-620PHはセンサプローブPHP-31を接続することで自動温度補償となります。 別の温度センサにて測定した温度値を本体に入力する必要がありません。 温度センサのプラグを接続しない場合は、自動温度補償機能が働きません。 液温を測定して、マニュアルで本体に温度値を入力する必要があります。 このような機能をMTC(マニュアル温度補償)機能と言います。
  • Q.-5~0℃、50~80℃までのマニュアル温度設定入力が可能であるが、この温度範囲で使用できるオプションセンサはありますか?

    SK-620PHⅡ、SK-620PH本体は-5~80℃までの温度設定入力が可能ですが、-5~0℃、50~80℃に対応するオプションセンサはありません。
  • Q.マニュアル温度設定がうまくいきません。何故ですか?

    pHセンサプローブからの入力電圧が規定の範囲を外れている恐れがあります。 pH表示部に「E1」又は「E2」のエラーメッセージが表示されているときはpHセンサの起電力に異常があります。 正しい電圧を入力する又は本体の電源を一度、OFFにして再度電源を入れてください。 温度設定値がメモリされます。 上記の手順を行っても、マニュアル温度設定が出来ない場合は、本体が故障している可能性があります。 お買いあげ店または弊社サービスネットワークにお問い合わせください。
  • Q.温度補償とは何ですか?

    センサ(ガラス電極)から発生する起電力とpH値の関係は直線的になっています。 しかし、温度によってその起電力の感度(pHあたりの起電力)が変化します。 その変化分を補正することを温度補償と言います。
  • Q.SK-620PHⅡ、SK-620PH本体の機能を簡単に教えてください。

    1:3点キャリブレーション機能―――pH4、pH7、pH10 2:オートパワーOFF機能 本体操作がない場合、20分間で本体電源がOFFになります。 3:バックライト機能 暗い場所でも液晶バックライトを点灯させることで、指示値が読みやすくなります。 約20秒後に自動的に消灯します。 4:MAX・MIN記憶機能 REC(記憶)モードからの最高pH値および最低pH値を本体メモリに記憶します。 RECモードから通常の測定モードに遷移すると記憶データは消失します。 5:マニュアル温度設定機能 温度センサのプラグを接続しない場合、別の温度計にて測定した液温を、本体にマニュアルで入力することができます。
  • Q.3点キャリブレーションの特長は何ですか?

    ・1点キャリブレーションタイプはそのpHポイント1点のみでしか精度の良い測定ができません。 1点キャリブレーションの場合、あるユーザーからはリトマス紙と変わらない(酸性かアルカリ性かの判定しかできない)という声があります。 ・2点キャリブレーションタイプの場合、測定する溶液が酸性またはアルカリ性になっている既知の溶液測定は問題ないのですが、溶液のpH値が全くわからない場合は測定値に不安があります (精度の良い測定ができません)。 ・3点キャリブレーションタイプはこれらの問題がなく、常に精度の良い測定が可能です。
  • Q.オートパワーオフで電源が切れた後に、もう一度電源を入れた時に再度キャリブレーションする必要がありますか?

    再度キャリブレーションをする必要はありません。 キャリブレーションの目安は 1 日 1 回程度ですが、より正確な測定を行うためには使用前に毎回実施することをお勧めします。
  • Q.各標準液の温度とpH値の関係を教えてください。

    フタル酸塩中性りん酸塩炭酸塩
    液温(℃)pH4pH7pH10
    04.006.9810.32
    54.006.9510.24
    104.006.9210.18
    154.006.9010.12
    204.006.8810.06
    254.016.8610.01
    304.026.859.97
    354.026.849.92
    404.046.849.89
    454.056.839.86
    504.066.839.83
    JIS Z8802-2011より
  • Q.pH標準液の保存期間は?

    密栓されたpH標準液の場合、約1年間は使用することができます。 開封した標準液の場合、pH4フタル酸塩・pH6.86中性りん酸塩は約6ヶ月を目安にしてください。 pH10炭酸塩の場合は約3ヶ月を目安としてください。 しかし、大気中に放置されたpH標準液は使用しないでください。 特にpH10炭酸塩(アルカリ標準液)は、大気中の二酸化炭素(炭酸ガス)を吸収してpH値が低下します。 SK-620PHⅡ、SK-620PHに付属しているpH標準液の保存期間はpH4、pH7、pH10ともに約6ヶ月を目安としてください。
  • Q.pH標準液のオプション販売は?

    ご用意しております。 (フタル酸塩・中性りん酸塩・炭酸塩) お買いあげ店又は弊社サービスネットワークにお問い合わせください。 弊社の取り扱いpH標準液は弊社ホームページでご覧ください。
  • Q.pH 標準液はどんなものがありますか ?

    pH標準液は、JIS(6品目11種類)やJCSS(6品目10種類)で規定されています。 標準液は下記のようになります。 (1)しゅう酸塩pH標準液 (JIS K 0018) (2)フタル酸塩pH標準液 (JIS K 0019) (3)中性りん酸塩pH標準液 (JIS K 0020) (4)ほう酸塩pH標準液 (JIS K 0021) (5)炭酸塩pH標準液 (JIS K 0022) (6)りん酸塩pH標準液 (JIS K 0023)
  • Q.pH電極の保管方法について教えてください。

    pH電極は表面に適度な湿り気があるときに正常なpH値を示します。 つまり、pH電極の表面が乾燥している場合は正確なpH測定ができません。 従って、頻繁に使用する場合は純水やpH標準液(pH4など)に浸して保管してください。 センサ保護ボトルをセンサプローブに取り付けて保管するとガラス電極の乾燥を防ぐことができます。
  • Q.ガラス電極の寿命はどれくらいですか?

    使用方法、使用頻度、電極の保存方法、被測定溶液(サンプル)の種類によって、電極の寿命は異なります。 強酸、強アルカリ、被測定溶液の温度(高温)、汚れた溶液などはガラス電極を劣化(消耗)させ、寿命を短くします。
  • Q.ガラス電極の保証期間を教えてください。

    ガラス電極(PHP-31センサプローブ)は消耗品です。 よって、保証期間はありません。
  • Q.ガラス電極は修理できますか?

    ガラス電極の修理はできません。 新品との交換が必要です。
  • Q.ガラス電極の内部に空気層があるのは何故ですか?

    内部液を電極内に封じ込める際に熱をかけます。 その際に内部液が膨張するため、空気層が必要になるためです。 空気層があっても不具合ではありません。
  • Q.ガラス電極内の内部液は交換できますか?

    PHP-31センサプローブは内部液を交換できません。 よって、使用期間により内部液が劣化した場合はセンサプローブを交換する必要があります。
  • Q.センサプローブの劣化度合いを知る方法はありますか?

    中性りん酸塩(pH6.86)pH標準液を温度25℃に安定させた後(±0.2℃以内)、センサプローブを液に挿入してください。 SK-620PHⅡ、SK-620PH本体の電圧表示機能を使用して、おおよそ-15~±30mVの起電力が発生していることを確認してください。 センサプローブの起電力が上記範囲から外れている場合は、ガラス電極が劣化している恐れがあります。 そのときは新しいセンサプローブに交換してください。 なお、センサプローブの修理はできません。
  • Q.センサゴムキャップ内部にあるスポンジが濡れていますが、何故ですか?

    センサゴムキャップ内部のスポンジはフタル酸塩標準液(pH4)にて濡れています。 これはガラス電極が保管中に乾燥しないようにするためです。 スポンジが乾燥した場合、フタル酸塩標準液(pH4)をスポイトなどでスポンジにしみこませてください。
  • Q.購入後、初めてpH測定を行うときの注意点は何ですか?

    購入後、初めてPHP-31センサプローブを使用する場合やしばらく使用していない場合は、蒸留水、純水またはpH標準液に12時間以上浸した後にキャリブレーションを行って、pH測定を行ってください。
  • Q.点検は必要ですか?

    正確なpH測定を行うために、使用前に必ずpH標準液による校正を行い、点検してください。 pH校正によりずれが生じていることが確認された場合はキャリブレーションを行ったのち、pH測定を行ってください。
  • Q.pH電極を洗浄するのは何故ですか?

    pH電極はキャリブレーション後またはpH測定後に必ず蒸留水・純水などで電極の洗浄を行ってください。 pH電極を洗浄しないままで放置すると、測定液などが電極表面に被膜を作り、次回のキャリブレーション及び測定に影響を与えます。 pH電極は使用後に必ず洗浄が必要です。
  • Q.pH電極に白いものが付着しているのは何ですか?

    電極の先端やセンサ保護ボトルに白い結晶が付着していることがありますが、これは使用上問題ありません。 蒸留水・純水などで簡単に落とすことができます。白い結晶は塩化カリウム(KCl)です。
  • Q.洗浄方法を教えてください。

    洗浄は通常、蒸留水・純水又は水道水で行いますが、 pH電極の汚れがひどいものについては中性洗剤を薄めたもので洗浄することをお勧めします。 中性洗剤を使用して洗浄した場合は蒸留水・純水または水道水にて中性洗剤をよく落としてから、 しばらくpH4標準液に浸した後、キャリブレーション・測定に使用してください。 洗浄したpH電極はティッシュペーパーなどで電極表面の水滴を拭き取ってからご使用ください。 このときpH電極をこすると静電気が発生して、pH値が不安定になることがあります。 pH電極を拭くときはこすらないようにしてください。
  • Q.中性洗剤でガラス電極を洗浄する場合の注意点は?

    センサプローブ自体の汚れが特にひどい場合は中性洗剤を薄めたもので洗浄をお勧めしますが、液絡部の洗浄に中性洗剤は使用しないでください。 液絡部より洗剤が内部にしみこんで、ガラス電極の特性が変化する恐れがあります。
  • Q.塩化カリウムの結晶は指で触れても大丈夫ですか?

    塩化カリウムは指に付着しても大丈夫ですが、速やかに水道水などで洗い流してください。 塩化カリウムの結晶はなめたり、飲み込んだりしないでください。目に入った場合は医師に相談してください。
  • Q.センサは互換型ですか?

    pH計は使用前に必ずキャリブレーションをしてから使用する計測器です。 温度計などのようにユーザーにてチューニングなしで本体・センサいずれを接続しても、測定精度を満足するものを「互換タイプ」と言います。 すなわち、本体に接続可能なセンサ機種であれば使用可能ですが、pH計の場合「互換型」という表現は一般的ではありません。
  • Q.低温水溶液及び恒温水溶液のpHを正確に測定したいのですが、キャリブレーションの注意事項を教えてください。

    測定する水溶液の温度と同じ温度でキャリブレーションを行ってください。 よって、10℃水溶液のpH測定をする場合は、恒温水槽でpH標準液を10℃に安定させてキャリブレーションを行います。
  • Q.正確なキャリブレーションをする方法は?

    (1)センサは洗浄し、きれいな状態にしてください。 蒸留水・純水・水道水のいずれかを用意して、ガラス電極を洗浄するとともに、 pH標準液をもう一セット用意して共洗いをしてください。 ※洗浄については【Q.センサの洗浄方法を教えてください。】を参照してください。 (2)ガラス電極先端及び電極先端に気泡がないことを確認してください。 ガラス電極先端に気泡がある場合は気泡の位置を移動させてください。 (3)pH標準液は新しいものを使用してください。 一度使用したものや長時間放置されたpH標準液は特性変化をしている可能性がありますので、 新しいpH標準液をご使用ください。 (4)pH標準液は適量でおこなってください。 容量が少ないと、周囲(空気)の影響などで性質が変化したり、pHが安定しない可能性があります。 最低でもガラス電極先端から30mm以上は浸るようにしてください。 (5)キャリブレーション中はpH標準液をゆっくり撹拌してください。 溶液内の偏りを無くし、応答性を高めることができます。 但し、激しく撹拌しないでください。 泡立ったり、静電気が起きるとpHが安定しません。 (6)pH標準液を被検液の温度と同じ温度でキャリブレーションをしてください。 キャリブレーション中は温度変化しないように温度を安定させてください。 例えば10℃水溶液を測定する場合は、pH標準液も10℃(±3℃程度)に安定させてください。
  • Q.キャリブレーションはいつ行えばよいですか?

    1日1回程度のキャリブレーションをお勧めします。 より正確な測定を行うためには使用前に都度おこなってください。 また、センサ電極を交換したとき、電池を交換したときは必ずキャリブレーションをおこなってください。
  • Q.キャリブレーションができません。

    原因と対処方法を下記に記載します。
    不具合症状予想原因対処方法
    キャリブレーションができない。キャリブレーションモードにおいて キャリブレーション設定値とpH標準液のpH値が合っていない。キャリブレーションモード設定pH値と 値を合わせてください。
    ガラス電極が汚れている。ガラス電極を洗浄してください。
    センサプローブが破損している。新しいセンサプローブと交換してください。
    センサプローブが接続されていない、または接続が不十分である。センサプローブを本体に接続してください。BNCコネクタのロックをしっかりと固定 してください。
    pH標準液が劣化している。新しいpH標準液と交換してください。
    ※あわせて【Q.キャリブレーションができません。】も参照してください。
  • Q.測定溶液に対して、センサプローブをどの程度浸せばよいですか?

    センサプローブ電極を30mm(3cm)以上深く測定溶液に浸してください。
  • Q.測定溶液の導電率はどの程度必要ですか?

    100μS/cm以上の導電率が必要です。
  • Q.純水を測定した場合、pH指示値が安定しません。何故ですか?

    純水は低導電率(電気が流れにくい)性質を持っています。 そのためガラス電極から発生する起電力(電圧)が安定しません。
  • Q.純水を連続測定していたが、酸性側に指示値が変化してきました。何故ですか?

    測定中に空気中の二酸化炭素(CO2)と反応してしまい、酸性に変化したためと考えられます。 また比較電極の液絡部よりKClが若干、混入したことによる酸性側への指示変化が考えられます。
  • Q.センサの応答時間はどれくらいですか?

    測定サンプルによっても多少異なりますが、通常のpH標準液で約3分です。 電極の温度が安定する時間が必要となります。
  • Q.SK-620PHⅡ、SK-620PHを新品購入後、しばらく使用していませんでした。使用する事は可能ですか?

    使用する際には、ガラス電極の洗浄(目的はガラス電極を湿らせること)をおこなってから使用することをお勧めします。 1年以上使用していない場合、保存環境(状態)によっては電極の劣化の可能性もあります。 また、pH標準液の劣化に対しても注意が必要です。 ※pH標準液保存期間については【Q.PH標準液の保存期間は?】を参照してください。